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医師と患者

医師と患者の信頼関係

日本では医師と患者の信頼関係が足りていないとよく指摘されます。三時間待って診療は三分などとも言われています。確かにこれは問題だと思いますが、何も患者の信頼を得る事ができない医師にだけ原因があるわけではありません。医師の絶対数が足りない事、ホームドクターを持つ習慣がないこと、医師に仕事が集中している事など、日本の医療事情全体の問題です。

そして患者にも少なからず原因があるのではないかと思います。ドクターが間違うはずがない、ドクターの言うことは絶対である、そんな過信が信頼関係を失うきっかけになっていることも多々あります。患者の病状が一番わかっているのは言うまでもなく患者自身です。同じ病気でも、体質や年齢によって異なる症状が出ることもあります。ある人はお腹が痛くなり、別の人は背中が痛くなったりします。それは他人にはわからないことです。症状や既往症について正しく伝えなければたとえ医師でも誤った判断をする事もあるでしょう。

患者は担当医には遠慮などせず、疑問点はことごとくぶつけるのも大切な事です。

知識や技術が豊富な医者

医師という肩書きを持っていればみんな立派なのかと思っていると、痛い目に遭ってしまうことがあります。医師という資格を持っていても知識や技術が豊富とは限らないからです。地位的にもまだまだ下っ端という人も中にはいます。ここはやはり経験を積み重ねることによって、知識も技術も豊富なものとなっていくはずです。

一般的なサラリーマン同様、立派な医師になるにはキャリアが必要ということになります。外科医の場合、知識だけを身に付けていても実践しないことには技術力が身に付いていきません。ここで言う実践は手術になります。より多くの手術を経験することによって、弱点なども知ることができます。

そして、その弱点を攻略する方法も自ずと見つかってきます。患者側としては、こういった知識や技術を豊富に身に付けている医師に出会えるようにすることで、安心して治療や診察を任せることができるということになります。実績のある立派な医師を探せる目を養うことが必要です。

説明上手な医者

医師の立場である人より、世の中には患者、患者の立場である人のほうが圧倒的に多いです。現代社会で、病院に行ったことがない、医師の診断を受けたことがないという人のほうがまれでしょう。

ただ、忘れがちですが、医師にとってはよくわかっていること、何度も遭遇した症例であっても、患者にとってはまったく初めてのこと、未知の出来事もあるのです。

また、患者と一口に言っても、医師の説明をすべてくみ取れる人ばかりではありません。中には、医師が言っていることをほとんど理解できない人もいることでしょう。説明上手な医師であるためには、できるだけかみ砕いた表現で、一般の人にもなじみのある言葉で説明をする必要があります。専門用語を使っても、それが具体的にどういうことを意味しているかを添えることも必要です。

患者が納得するまで、何度も説明してあげることも時には必要です。自分がもしなにもわからないとしたら、どう言ってもらえば理解できるだろうかと考えて説明することもいいでしょう。まずは、患者の立場になって、できるだけ丁寧にわかりやすい言葉で説明をしてあげることが大切です。